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アンチロールゴムバンド魔改造 なぜコーナリングスピードが上がるのか SIRAKOBATO技術的考察 [アンチロールゴムバンド]

F1 フロント 20200223-redbull-honda-rb16.jpg


F1などはコーナリングスピードを上げるためサスペンションのアームを長くしています

それは、なぜかと言うとサスペンションに G がかかった時

長いアームでサスペンション細かい動きをスムーズにするためです



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レンチ アンチロールゴムバンド サスペンション.jpg

これは皆さんに日常で経験してると思いますが

固いネジを開けるとき短いアームのレンチを使うと、かたく少し緩んでもスムーズに回ってくれません 

長いアームのレンチを使うと簡単に外すことができ少し緩んだ時とてもスムーズに動くことを体験していると

これがサスペンションのアームを長くする理由なのです

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アルト リアサスペンション トレーニングアームの付け根.jpg

そしてこれが何故アンチロールゴムバンドに繋がると言うと

スズキのリアのトーションビームサスペンションはトレーニングアームの付け根が斜めにつけられています



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アルト リアサスペンション トレーニングアームの付け根 回転軸.jpg

これはコーナーでリアがトーアウトになるのを抑制するとともに

回転軸がサスペンションの後方になるので 左右が独立式サスペンションのような動きをし

片方のタイヤがギャップを拾った時にとてもスムーズに乗り越えることができるのです



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回転軸 ロール増大.png

しかし大問題があってコーナリング時のロールが増大になってしまうのです 

これは魔改造アルトバンと同じスピードで交差点で曲がってきたアルトをミラーで確認すると

ロールが大きく、しかも横G が終わった時の揺り戻しで、とてもふらふらしてしまっています

乗り心地は良いが運動性能に関してはあまり良くないのです



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アンチロールゴムバンド付きスタビライザー 揺れ戻し.png

そこでアンチロールゴムバンドなのですが

ロールを抑制しコーナリング終了時の揺り戻しを無くすことができる事は以前の記事に書いてあるので省略します

ここではなぜ、コーナリングがスピードが上がるかと言う考察なのですが



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中心点の移動 アンチロールゴムバンド.png

それは上記に話した回転軸についてなのです

アンチロールゴムバンドをつけたリアサスペンションがコーナリング時外側のサスペンションが縮みます

この時内側のサスペンションが伸びようとするのですが

これを抑えるとともに支点となるので、回転軸が中心よりイン側に移動するのです 

ここで何が起きているかと言うとリアのサスペンションの軸が中心よりイン側に来るため

リアのサスペンションアームのアウト側のアームが長くなるという現象が起きます



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仮想的アームの増加 アンチロールゴムバンド.png

これは、上記に話したサスペンションアームが長いという状態になるのです


この様な変化を起こすことで外側のタイヤの動きがスムーズになり

路面の微振動までも吸収することでき

コーナリングスピードがアップするのです。
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